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2026.07.23

介護関連

介護福祉士の受験資格を得るには?4つのルートと試験内容、勉強のコツを解説

忙しい毎日を送る介護職の方のなかには、そろそろ「介護福祉士」の資格取得を考え始めている方も多いのではないでしょうか。しかし、実務経験や研修の条件など、受験資格の仕組みは複雑でわかりにくい部分が多いものです。とくに育児やパート勤務の期間がある方は、経験年数の数え方に不安を感じることもあるでしょう。

本記事では、受験資格を得るための4つのルートや実務経験ルートの詳しい条件、試験内容、働きながら合格を目指す勉強のコツまでわかりやすく解説します。

そもそも介護福祉士とは?

介護福祉士は、介護に関する資格のなかで唯一の国家資格です。「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづき、専門的な知識や技術を持って、身体上または精神上の障害がある方の介護を行い、本人やその家族に対して介護に関する指導を行う専門職と定められています。
民間資格とは異なり、一度取得すれば更新の必要がなく、全国どこでも同じ資格として通用します。そのため、将来的に転居や転職をする場合でも、資格の価値が失われることはありません。
現場では、身体介護や生活援助といった実務に加えて、介護計画の作成や後輩職員への指導など、リーダー的な役割を任されることも増えていきます。資格を取得しておけば、どのような環境でも通用する土台として、長く安定して働き続けやすくなるでしょう。
出典:e-Gov法令検索「社会福祉士及び介護福祉士法 第2条第2項」

介護福祉士の資格を取るメリット

介護福祉士の資格を取得する大きなメリットは、給与や待遇の向上につながりやすいことです。資格手当が支給される職場が多く、無資格や初任者研修のみの場合と比べて、月収に差が出るケースも珍しくありません。

また、資格を取得することで、サービス提供責任者や施設内でのリーダー職など、任される業務の幅も広がります。将来的にケアマネジャー(介護支援専門員)を目指す場合も、介護福祉士としての実務経験が受験資格の土台になります。

資格取得後のキャリアパスが明確な法人であれば、日勤中心の働き方や役職登用など、ライフステージの変化に合わせた働き方を選びやすくなります。資格取得を、より腰を据えて長く働ける職場を見直すきっかけにする方も少なくありません。

社会福祉法人晋栄福祉会のように、資格取得後のキャリアパスや手当の見通しをあらかじめ示している法人であれば、資格を取った後の働き方までイメージしやすくなるでしょう。

こちらの記事では、介護福祉士の仕事内容について解説しています。
施設ごとの違いや1日の流れも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

介護福祉士の受験資格を得るためのルート

介護福祉士の受験資格を得るためのルートは4つあります

  • 実務経験ルート
  • 養成施設ルート
  • 福祉系高校ルート
  • 経済連携協定(EPA)ルート

ルートによって必要な実務経験や学歴、研修の内容が異なるため、自分がどのルートに該当するかを確認することが第一歩です。
 すでに介護の現場で働いている方の多くは「実務経験ルート」に該当します。実際に、介護福祉士国家試験の受験者のうち、約9割が実務経験ルートを利用しているといわれています。
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「受験資格(資格取得ルート図)」

実務経験ルート

実務経験ルートで受験資格を得るには、次の3つの条件を満たす必要があります。

  • 従業期間:3年以上(1,095日以上)
  • 従事日数:540日以上
  • 実務者研修の修了

「従業期間」と「従事日数」は、どちらか一方だけでは受験資格を満たせません。両方の条件を満たしているか確認しておきましょう。とくに迷いやすいのが、産休・育休やパート勤務の扱いです。それぞれの数え方は次のとおりです。

勤務ケース/従業期間に含まれる?/従事日数に含まれる?》

  • 正社員勤務/含まれる含まれる
  • パート勤務/含まれる含まれる(実際に働いた日のみ)
  • 産休・育休/含まれる含まれない
  • 病休・休職/含まれる含まれない

従業期間には、産休や育休、病休などの休職期間も含まれます。一方で、従事日数としてカウントされるのは、実際に介護等の業務に従事した日のみです
そのため、勤務年数のうち一部を正社員、残りをパートとして働いていた場合でも、在籍していた期間はそのまま通算できます。ただし、パート期間は勤務日数が少なくなりやすいため、従事日数が540日に達しているかどうかは、勤務先に発行してもらう証明書などで事前に確認しておくと安心です。
また、従業期間と従事日数は、試験実施年度の3月31日まで通算することが可能です。受験申し込みの時点で条件を満たしていなくても、3月31日までに達する見込みであれば「実務経験見込み」として受験できます。 今の職場で3年に届いていない方も、見込みで申し込めるケースがあるため、あきらめずに一度条件を確認してみましょう。
なお、実務経験ルートで受験するには、実務者研修の修了も必要です。実務者研修は、働きながら受講できるスクールも多く、シフトの調整や費用負担について相談できる職場であれば、無理なく学習を進めやすくなります。
社会福祉法人晋栄福祉会では、資格取得支援制度を通じて研修費用の負担やシフトの調整に対応しており、仕事と両立しながら学び続けられる体制を整えています。
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格」

養成施設ルート

養成施設ルートは、厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設を卒業することで、受験資格を得られるルートです。実務経験がなくても目指せるため、介護の現場が未経験の方や、専門学校で体系的に学びたい方に向いています。養成施設は2年制の専門学校や短期大学が中心で、実習を通じて実践力も身につけられます。

福祉系高校ルート

福祉系高校ルートは、福祉に関する専門学科がある高等学校で、指定されたカリキュラムを修了して卒業することで、受験資格を得られるルートです。在学中から介護の基礎知識や技術を学べる点が特徴です。入学した年度によって履修するカリキュラムが異なるため、在籍する高校に条件を確認しておくと安心です。

経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定(EPA)ルートは、EPAにもとづいて来日した外国籍の方を対象としたルートです。実務経験ルートと同様に、3年以上の実務経験を積むことで受験資格を得られます。EPA介護福祉士候補者は、主にインドネシアやフィリピン、ベトナムから来日し、日本の施設で就労しながら国家資格の取得を目指します。

社会福祉法人晋栄福祉会でも、グローバル人材の雇用にいち早く取り組んでおり、国籍を問わず活躍できる環境を整えています。

介護福祉士国家試験の内容

介護福祉士国家試験は、年に1回実施される筆記試験です。かつては実技試験もありましたが、現在は実務者研修の修了によって免除されるのが一般的になり、2025年1月実施の第37回試験からは筆記試験のみに一本化されています。
出題形式は5肢択一のマークシート方式で、全125問が出題されます。2026年1月に実施された第38回試験からは「パート合格」という制度が導入され、全13科目がA・B・Cの3つのパートに分けられました。
 
出題科目や問題数そのものに変更はありませんが、総得点で合格基準に届かなかった場合でも、パートごとに合否が判定されるようになりました。基準を満たしたパートは、翌年・翌々年の試験で受験が免除されます。
 
仕事や育児と両立しながら勉強時間を確保するのは、決して簡単なことではありません。一度に全科目で得点する自信がない方にとって、パートごとに合格を積み重ねていけるこの制度は、精神的な負担を軽くしてくれるはずです。
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」

日程

介護福祉士国家試験は、例年1月下旬に実施されます。第38回試験は2026年1月25日に実施され、合格発表は同年3月16日でした。 
次回の第39回試験は2027年1月31日に実施される予定です。受験申し込みの受付期間は、例年8月上旬から9月上旬までですが、第39回試験の申込期間は例年より早く、2026年7月22日から9月2日までとなっています。
仕事や家庭のスケジュールと照らし合わせながら、早めに申し込みの準備を進めておくと安心です。
出典:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験の施行について」
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」

試験内容

試験科目は、人間の尊厳と自立や介護の基本、こころとからだのしくみなど、全13科目にわたります。前述のとおり、これらはA・B・Cの3パートに分類されており、午前にAパート、午後にB・Cパートが実施される流れです。

出題科目は11の科目群にまとめられており、医療的ケアなど実践的な内容も含まれるため、現場での経験が理解の助けになります。

出題範囲は幅広いものの、実際の介護現場で経験した内容と結びつけながら学べる科目も多くあります。日々の業務のなかで意識してきたケアの視点が、そのまま得点につながる場面も少なくありません。

申込みの方法・手数料

介護福祉士試験を受験するには、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターへ申し込みを行います。受験時だけでなく、合格後の登録時にも費用が発生するため、あらかじめ確認しておきましょう。

項目/内容/費用》

  • 受験申込み/
    社会福祉振興・試験センターに払込用紙を使用して申請/20,510円
  • 登録免許税(合格後)/
    資格登録時に必要郵便局等で収入印紙を購入し、登録申請書に貼る/9,000円
  • 登録手数料(合格後)/
    登録証の発行に必要郵便局等で登録手数料を払い、貼付用紙に貼る/3,320円
  • 合計(合格後まで)/
    受験~登録にかかる費用/32,830円

初めて受験する場合は、実務経験証明書など、事前に準備が必要な書類がいくつかあります。勤務先に発行を依頼する書類もあるため、余裕を持って準備を進めることが大切です。

また、試験に合格しただけでは介護福祉士を名乗ることはできません。登録免許税と登録手数料を納付し、登録証が交付されてはじめて、正式に介護福祉士として働けるようになります。

出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「資格登録(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)」 

介護福祉士国家試験の難易度・合格率

介護福祉士国家試験の合格率は、ほかの国家資格と比べても高い水準で、過去10年間ではおおむね70%から80%台の間で推移しています。

もっとも新しい第38回試験(2026年1月実施)では、受験者数78,469人に対して合格者数は54,987人、合格率は70.1%という結果でした。前年の第37回試験の合格率78.3%と比べると、8.2ポイント下がっています。合格点も125点満点中64点と、過去20年のなかでもっとも低い水準となりました。 
合格率が下がった背景には、パート合格制度の導入初年度であり、出題内容や採点方法に変化があったことが関係していると考えられます。とはいえ、国家資格全体で見れば依然として高い合格率であることに変わりはありません。
介護福祉士国家試験では、2016年度に実施された第29回試験から、実務者研修の修了が受験資格の条件に加わりました。その結果、直前の詰め込み学習だけでなく、日ごろの学習習慣が合格を左右する試験になっています。
ただし、実務者研修の修了が受験資格の条件になっているとおり、事前の備えなしで合格できるほど簡単な試験ではありません。独学だけで最後まで学習を続けるのは、想像以上に負担が大きいものです。過去問や参考書をそろえるだけでなく、疑問点をすぐに相談できる環境があるかどうかが、合格までの道のりを大きく左右します。
社会福祉法人晋栄福祉会では、グレードアップ研修などを通じて、日々の疑問を先輩職員や研修担当者に相談しながら学べる環境を整えています。
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 合格基準」
出典:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
出典:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」

介護福祉士国家試験に向けた勉強のコツ

働きながら介護福祉士国家試験に合格するには、限られた時間をどう使うかが重要です。ここでは、現場で働く方でも実践しやすい勉強のコツを4つの見出しにわけて紹介します。

過去問を解いて出題傾向をつかむ

あれこれと教材に手を出すよりも、参考書や問題集を1冊に絞って繰り返し使うほうが、知識の定着には効果的です。教材選びに時間をかけすぎず、最新の内容に対応したものを選んで学習を進めましょう。

わからない問題があっても、そのままにせず、なぜその答えになるのかを確認する作業を繰り返すことで、知識が着実に定着していきます。通勤時間や休憩時間などのすきま時間を活用して、少しずつでも学習を積み重ねていくことが、無理なく合格を目指すコツです。

問題集や参考書は何冊も買わない

あれこれと教材に手を出すよりも、参考書や問題集を1冊に絞って繰り返し使うほうが、知識の定着には効果的です。教材選びに時間をかけすぎず、最新の内容に対応したものを選んで学習を進めましょう。

得意科目の点数を伸ばす

介護福祉士国家試験は、1科目でも0点があると不合格になる仕組みです。そのため、苦手科目を最低限のラインまで引き上げることに加えて、得意科目でしっかり得点を稼ぐ意識を持つことも大切です。

模擬試験で本番環境に慣れておく

模擬試験を受けておくと、本番の時間配分や問題量をつかみやすくなります。とくに、長時間座って集中力を保つ感覚は、実際に体験しておかないとつかみにくいものです。

このような学習を、仕事や家事と両立しながら一人で進めるのは、決して簡単ではありません。

社会福祉法人晋栄福祉会では、資格取得支援制度やグレードアップ研修など、働きながら学び続けられる体制を整えています。研修費用の負担やシフトの考慮といったバックアップがあることで、無理なく学習を継続しやすくなります。

まとめ

介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格であり、将来にわたって安定したキャリアを築くための大きな強みになります。実務経験ルートで受験を目指す場合は、従業期間や従事日数の条件に加え、2025年度から始まったパート合格制度を理解しておくことで、無理のない資格取得計画を立てられるでしょう。

しかし、資格を取得するだけでは、働きやすさや成長できる環境が手に入るとは限りません。長く介護の仕事を続けるためには、教育体制や職場環境が整った施設を選ぶことも重要です。

社会福祉法人晋栄福祉会では、資格取得支援やグレードアップ研修に加え、ノーリフティングポリシーや見守りシステムの導入など、職員が安心して働ける環境づくりに力を入れています。
大阪・兵庫・奈良で介護福祉士として新たな一歩を踏み出したい方は、ぜひ採用情報ページをご覧ください。あなたの経験や目標に合った働き方が見つかるはずです。
 
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