2026.04.16
介護関連
介護職の就職先選び、重視したこと1位は「職場の雰囲気」。研修・スキルアップ環境への期待も約8割が重要と回答

高齢化が加速する日本において、介護職は社会の基盤を支える欠かせない仕事です。
しかし「体力的に大変」「給与水準が低い」といったイメージが根強く、就職先として踏み出すことをためらう方も少なくありません。
では、実際に介護の現場で働いた経験がある方は、就職前にどのような印象を持っていたのでしょうか。何を基準に職場を選び、働き始めてからはスキルアップや研修制度についてどう感じているのでしょうか。
ということで今回は株式会社NEXERと共同で、事前調査で「介護職の経験がある」と回答した全国の男女50名を対象に「介護職に就く際のイメージ・重視ポイントとスキルアップ・研修について」のアンケートをおこないました。
「介護職に就く際のイメージ・重視ポイントとスキルアップ・研修に関するアンケート」調査概要
調査手法 :インターネットでのアンケート
調査期間 :2026年4月2日 ~ 4月6日
調査対象者:介護職経験者の全国の男女
有効回答 :50サンプル
質問内容 :
質問1:介護職に就く前、どのようなイメージを持っていましたか?
質問2:そのイメージを持った理由を教えてください。
質問3:就職先を選ぶ際、もっとも重視したポイントを教えてください。
質問4:そのポイントを重視した理由を教えてください。
質問5:介護職として「スキルアップしたい」「成長したい」と思ったことはありますか?
質問6:研修制度やOJT、自己啓発の時間はありましたか?
質問7:研修制度やOJT、学び直しの機会は、働き続けるうえでどの程度重要だと思いますか?
質問8:その理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
質問1:介護職に就く前、どのようなイメージを持っていましたか?
まず、介護職の経験がある方に、就職前にどのようなイメージを持っていたかを聞いてみました。

もっとも多かったのは「大変そう」で32.0%でした。
次いで「専門知識や技術が必要そう」が20.0%、「給与が低い」と「体力的にきつそう」がそれぞれ16.0%と続いています。
全体的にネガティブな印象が上位を占めており、介護の仕事に対して多くの方が「大変さ」を真っ先にイメージしていたことがわかります。
質問2:そのイメージを持った理由を教えてください
では、こうしたイメージはどこから来ているのでしょうか。質問2では、そのイメージを持った理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
- メディアなどで否定的に報道されることが多いから(20代・男性)
- 学生時代でしたので、何も学んでおらず、漠然とした印象を持っていました(30代・女性)
- プライベートでも祖父の介護をしたことがあり、大変さを知っていた。(40代・男性)
- これでは生活ギリギリしか収入が得られないため、ボランティアとしてなら介護はありかもと感じている。(40代・男性)
- 人手不足で勤務が大変なので(50代・女性)
- 資格がないと仕事が出来ないと思っていたから(50代・女性)
テレビやニュースなどの報道を通じて大変さを感じていた方や、家族の介護を通じて現場の厳しさを実感していた方が目立ちます。また、介護職に関する情報が十分に得られず、漠然としたイメージしか持てなかったという声もありました。
介護の仕事の魅力や実態が広く伝わりきれていない現状がうかがえます。
質問3:就職先を選ぶ際、もっとも重視したポイントを教えてください。
続いて、介護職の就職先を選ぶ際にもっとも重視したポイントを聞いてみました。

もっとも多かったのは「職場の雰囲気」で26.0%でした。次いで「給与」が18.0%、「施設の種類(特養・老健・デイサービス・訪問介護など)」と「人間関係」がそれぞれ16.0%で並びます。
介護の現場ではスタッフ同士の連携が不可欠なため、日々の職場の空気感や居心地のよさが、長く働き続けるうえでの大きな判断材料になっていることがうかがえます。給与も大切ですが、それ以上に「安心して働ける環境かどうか」を見極めようとしている方が多いようです。
質問4:それぞれの回答理由
質問4では、それぞれの回答理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
「職場の雰囲気」と回答した方
- 上司次第で変わる(40代・女性)
- あまり厳しくなさそうなところを選びました。(40代・男性)
- 長く働けるか(40代・男性)
「給与」と回答した方
- 給与が一番だから(20代・女性)
- 多少大変でもそれに見合った給料がもらえれば良いかと思います(50代・女性)
- 給与次第で変わる(50代・女性)
「施設の種類(特養・老健・デイサービス・訪問介護など)」と回答した方
- 働きやすそうだから(30代・男性)
- 種類によって大変さがだいぶ違う(40代・女性)
- 従来型の特養などはさけたかったから(60代・男性)
「人間関係」と回答した方
- 人間関係が長く働く上で重要だから(20代・男性)
- 人間関係で悩むのが一番疲れるから(40代・男性)
- どんな仕事でも環境が良ければ続くため。(40代・男性)
「職場の雰囲気」を重視した方の声からは、上司やチームの空気感が日々の働きやすさを大きく左右するという実感が伝わってきます。「給与」を重視した方は、仕事の負担に見合った対価を得たいという切実な思いが感じられました。
「施設の種類」を重視した方は、施設ごとに業務内容や負担が異なることを経験から感じている声が多く見られます。「人間関係」に関しては、良好な人間関係が働き続ける意欲に直結するという意見が共通していました。
質問5:介護職として「スキルアップしたい」「成長したい」と思ったことはありますか?
続いて、介護職として「スキルアップしたい」「成長したい」と思ったことがあるかどうかを聞いてみました。

その結果「とてもある」が12.0%、「ややある」が34.0%で、合わせて46.0%の方がスキルアップへの意欲を示しました。一方「あまりない」が26.0%、「まったくない」が28.0%と、意欲を感じていない層も半数を超えています。
スキルアップへの意欲は、職場環境やキャリアの方向性によって大きく左右されるものです。しかし、約半数の方が「もっと成長したい」と感じているという事実は、介護業界において人材育成の仕組みを整えることの重要性を示しているのではないでしょうか。
質問6:研修制度やOJT、自己啓発の時間はありましたか?
続いて、研修制度やOJT、自己啓発の時間があったかどうかを聞いてみました。

その結果「十分にあった」が8.0%、「ある程度あった」が68.0%で、合わせて76.0%の方が何らかの研修機会を経験しています。多くの職場で一定の研修体制が整備されている様子がうかがえます。
一方で「あまりなかった」が8.0%、「まったくなかった」が16.0%と、合わせて24.0%の方は研修環境が十分でなかったと感じていたこともわかりました。
研修の有無は、日々の業務への安心感やスタッフの定着率に直結する重要な要素です。
すべての職場で十分な学びの機会が確保されているわけではない現状が見えてきます。
質問7:研修制度やOJT、学び直しの機会は、働き続けるうえでどの程度重要だと思いますか?
最後に、研修制度やOJT、学び直しの機会が働き続けるうえでどの程度重要だと思うかを聞いてみました。

「とても重要だと思う」が18.0%、「やや重要だと思う」が62.0%で、合わせて80.0%の方が研修や学び直しの機会を「重要」と回答しました。「あまり重要だと思わない」は16.0%、「まったく重要だと思わない」は4.0%にとどまっています。
実際に介護職を経験した方の大多数が、研修や学びの場の必要性を感じていることがわかります。日々の業務をこなすだけでなく、継続的に学べる環境が働き続けるモチベーションを支えているのではないでしょうか。
質問8:重要だと思う理由は何ですか?
質問8では「重要」と回答した方に、その理由を聞いてみました。
- やらないと何も身につかない(20代・男性)
- 基本的に技術というものは、身につけた時から、衰退していくものだから、と考えられるので。(30代・女性)
- OJTがないと知識や技術が身につかないから(40代・男性)
- 学ぶことがこれから先の未来へとつながっているから。(40代・男性)
- 常に変わっているから、新しいものを取り込んでいかなくてはならない(50代・女性)
研修やOJTは、単にスキルを習得するための場にとどまりません。将来のキャリア形成やモチベーションの維持、ひいては介護サービスの質の向上にも深くつながっています。
介護の現場は常に進歩しており、新しい知識や技術を継続的に学び続ける姿勢が、利用者の方へのよりよいケアにつながるのではないでしょうか。
まとめ
今回の調査では、介護職経験者の多くが就職前に「大変そう」というイメージを持っていたことがわかりました。就職先を選ぶ際には「職場の雰囲気」をもっとも重視する人が多く、給与よりも働きやすい環境を求める傾向が見られます。
また、約半数の方がスキルアップへの意欲を持つ一方で、研修環境が十分でなかったという声も一定数ありました。それでも80.0%の方が研修やOJTを「重要」と回答しており、継続的に学べる環境への期待は高いことがうかがえます。
社会福祉法人晋栄福祉会では、大阪・兵庫・神戸・奈良の各エリアに介護施設を展開しています。大阪府に法人本部を置く社会福祉法人のなかでも最大クラスの事業規模を活かし、地域のニーズに応じた柔軟な事業展開を行っています。
また、多様な事業や施設を運営しているからこそ、職員一人ひとりに幅広いキャリアアップの機会を用意できることも強みです。新卒・既卒を問わず、介護の仕事に関心をお持ちの方からのご応募をお待ちしております。
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