2026.03.23
介護関連
介護士の仕事内容と1日の流れ~やりがい・きつい点や必要な資格も紹介~

介護の仕事に興味はあるけれど、具体的な業務内容や未経験でも対応できるかなど、疑問や不安を抱えていませんか?この記事では、介護士の仕事内容や1日の流れ、やりがい・大変なところ、そして活かせる資格について解説します。
そもそも介護士とは?
介護士とは、高齢者や障がいのある方など、日常生活を送るうえで支援が必要な方々に介護サービスを提供する専門職の総称です。介護士という呼称は、特定の資格名ではなく、介護現場で働く職員全般を指します。
一方、介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格であり、専門的な知識と技術を有していることを証明するものです。介護士として働くにあたり、資格は必須ではありません。しかし、資格を取得することで仕事の幅が広がり、給与面でも優遇されるケースは多く見られます。
介護士の役割は、利用者の自立した生活を支えることです。介護保険制度に基づき、自立支援という理念を大切にし、ご本人ができることは見守り、できないことを適切にサポートします。
介護士の主な仕事内容
介護士の仕事内容は、大きく分けて身体介護、生活援助、レクリエーション、連携業務、社会活動支援、記録作成、そしてマネジメント業務の7つに分類されます。それぞれの具体的な業務内容について、詳しく解説します。
身体介護
身体介護とは、利用者の身体に直接触れて行う介助全般を指します。具体的には、食事介助、入浴介助、排泄介助、移乗介助、更衣介助、体位変換などがあります。
!食事介助! 利用者の嚥下状態に応じて食事形態を調整し、安全に食事を摂れるようサポートします。
!入浴介助! 利用者の身体状況に合わせて個浴や機械浴などの方法を選び、清潔を保ちます。
!排泄介助! トイレへの誘導やおむつ交換を行い、利用者の羞恥心に配慮しながら適切なケアを実施します。
!移乗介助! ベッドから車いすへの移動などを支援します。
!更衣介助! 衣服の脱ぎ着が難しい方の着替えをサポートします。
!体位変換! 床ずれ(褥瘡)や関節の固まりを防ぐために寝返りなどをお手伝いします。
ここで大切なのは、ノーリフティングケアという考え方です。ノーリフティングケアは、介護者が利用者を抱え上げないケア方法で、福祉用具や適切な技術を活用することで、利用者と介護者双方の身体的負担を軽減します。
社会福祉法人晋栄福祉会では、ノーリフティングポリシーを徹底しており、職員と利用者に優しい介護を実践してきました。専用の研修も用意されており、未経験の方でも安心して働ける環境が整っています。
生活援助
生活援助とは、利用者の身体に直接触れずに行う日常生活のサポートを指します。具体的には、掃除、洗濯、調理、買い物、薬の受け取りなどがあります。
重要なのは、生活援助があくまで利用者本人に対する支援であるという点です。したがって、同居する家族のための家事や、利用者本人に関わらない作業は、生活援助に含まれません。生活援助は、利用者が自立した生活を送るために必要な範囲内で行われます。
レクリエーション
レクリエーションは、利用者の脳機能や身体機能の維持・向上を目的として実施するものです。通所サービスや入所サービスでは、さまざまなレクリエーション活動を企画・運営しています。
具体的には、書道、絵画、手芸などの個別レクリエーション、カラオケ、ゲーム、体操などのグループレクリエーション、季節の行事やお誕生日会などがあります。利用者の好みや能力に応じた内容を選び、安全を確保しながら楽しんでいただけるよう工夫することが大切です。
ご家族や医療スタッフとの連携
介護士は、利用者のご家族や医療スタッフと連携し、チームでケアを行います。利用者の心身の状態や日常生活の様子を定期的にご家族に報告し、不安や要望を伺いながら信頼関係を築いていきます。
医療スタッフとの連携も非常に重要です。看護師や理学療法士などの専門職スタッフと情報を共有し、利用者に最適なケアを提供します。社会福祉法人晋栄福祉会のような大規模法人では、多職種連携の体制が整っており、チームで利用者を支える働き方が可能です。
社会活動支援
社会活動支援とは、利用者が社会から孤立せず、地域社会の一員として生活できるよう支援することです。具体的には、地域活動の情報提供や就労支援、社会参加の促進などがあります。
介護が必要になると、外出機会が減少し、社会とのつながりが薄れがちです。介護士は、利用者が家族や近隣住民などと良好な関係を築けるようサポートし、安定した社会生活を送れるよう支援します。
介護記録作成・介護事務
介護士は、日々のケア内容や利用者の心身の状態を、介護記録として記録します。介護記録は、職員間で情報を共有し、利用者に最適なケアを提供するために欠かせない資料です。
最近では、タブレット端末やパソコンを使った電子記録システムを導入する施設も増えており、業務の効率化が進んでいます。社会福祉法人晋栄福祉会では、IT見守りシステムを導入しており、記録作成の負担を軽減する仕組みを採用しています。
施設内のマネジメント業務
経験を積んだ介護士は、施設内のマネジメント業務を担当することがあります。具体的には、介護スタッフの指導・育成、業務管理、シフト調整、新人教育などが含まれます。
介護福祉士などの資格を持つ職員は、リーダーとしてチームをまとめる役割を期待されます。社会福祉法人晋栄福祉会では、グレードアップ研修を実施しており、キャリアアップを目指す職員をサポートしています。
施設やサービスごとの仕事内容
介護士が働く職場は多岐にわたり、施設やサービスの種類によって業務内容や働き方が異なります。通所サービス、入所サービス、訪問サービス、医療機関それぞれの特徴について紹介します。
通所サービスの場合
通所サービスとは、ご自宅で暮らす利用者が日帰りで施設へ通い、必要なケアを受けるサービスのことです。デイサービスや、認知症の方向けの認知症対応型通所介護などが該当します。
主な仕事内容としては、送迎、健康チェック、入浴介助、食事介助、レクリエーション、機能訓練の補助などがあります。比較的自立度の高い利用者が多く、ご本人が楽しく過ごせるようなメンタルケアも重要です。
基本的に日勤のみの勤務となるため、生活リズムを整えやすいというメリットがあります。社会福祉法人晋栄福祉会では、大阪・兵庫・奈良の広域でデイサービスを展開しています。
入所サービスの場合
入所サービスとは、名前のとおり利用者が施設へ入所して生活を送る形態のサービスです。特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウスなどが該当します。24時間体制でケアを提供するため、介護士は早出、日勤、遅出などのシフト制で働きます。
入所施設では、在宅で生活するよりも介護度が高い方が入所されているため、食事介助、排泄介助、入浴介助などの手厚い身体介護が中心です。利用者と深い信頼関係を築き、最期まで寄り添うケアができるという魅力があります。社会福祉法人晋栄福祉会では、IT見守りシステムを活用し、職員の負担を軽減しています。
訪問サービスの場合
訪問サービスとは、介護士が利用者のご自宅を訪問し、介護サービスを提供する形態です。主な仕事内容は、大きく分けると身体介護と生活援助があります。身体介護では入浴介助や排泄介助を行い、生活援助では掃除、洗濯、調理などの家事を代行します。
訪問介護は基本的に1対1でのケアとなるため、利用者と深くコミュニケーションを取り、その人に寄り添った介護を実践することが可能です。なお、訪問介護員として働くには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。
医療機関も職場のひとつ
介護士の活躍の場は福祉施設だけにとどまらず、病院やクリニックなどの医療機関も選択肢のひとつです。医療機関では、看護助手や介護補助者という名称で募集され、入院患者の身の回りのお世話や、看護師の業務補助を行います。
具体的な仕事内容は、食事介助、入浴介助、排泄介助などの身体介護に加え、病室の清掃、ベッドシーツの交換、医療器具の洗浄など多岐にわたります。医療機関で働く最大のメリットは、実務を通じて医療知識を身につけられる点といえるでしょう。
介護士の1日の流れ
介護士の1日の流れは、勤務する施設やサービスの種類によって大きく異なります。ここでは例として、デイサービスで働く際の1日の流れと、特別養護老人ホームの夜勤時のスケジュールを紹介します。
デイサービスの場合
※時間は代表例です。特定の施設の時間を表すものではありません。
8時00分~9時00分:出勤・送迎
朝、施設に出勤し、送迎車で利用者のご自宅までお迎えに行きます。
9時00分~11時00分:健康チェック・入浴介助・レクリエーション
利用者のバイタルチェックを行い、午前中は入浴介助やレクリエーション活動を実施します。
11時30分~13時00分:昼食の準備・食事介助
配膳準備を行い、食事介助が必要な方には誤嚥に注意しながら介助を行います。
13時30分~16時00分:レクリエーション・おやつ・送迎準備
午後もレクリエーションを楽しんでいただき、帰宅前にトイレ誘導や持ち物の確認を行います。
16時00分~17時30分:送迎・記録作成・退勤
利用者をご自宅までお送りし、介護記録の作成を行い、退勤となります。デイサービスは基本的に日勤のみで、規則正しい生活を送りやすいことが特徴です。
特別養護老人ホーム(夜勤)の場合
特別養護老人ホームで働く介護士の夜勤の1日の流れは、以下のとおりです。
※時間は代表例です。特定の施設の時間を表すものではありません。
16時00分:出勤・申し送り
夕方に出勤し、日勤スタッフから利用者の体調や注意点を確認します。
17時00分~21時00分:夕食準備・食事介助・就寝介助
夕食の配膳準備と食事介助を行い、就寝時間が近づいたらトイレ誘導や着替えの介助を行います。
21時00分~翌5時00分:巡回・排泄介助・体位変換
夜間は定期的に巡回を行い、ナースコールに対応します。床ずれ予防のため、定期的な体位変換も欠かせない業務のひとつです。社会福祉法人晋栄福祉会では、IT見守りシステムを導入しており、職員の身体的負担を軽減しています。
5時30分~8時30分:起床介助・朝食準備・食事介助
利用者を起こし、着替えやトイレ誘導、朝食の配膳準備と食事介助を行います。
9時00分:申し送り・退勤
日勤スタッフに申し送りを行い、退勤となります。
介護士の仕事のやりがい・大変なところ
介護士の仕事には、大きなやりがいがある一方で、大変なこともあります。仕事を始める前に、介護士として働くやりがいと大変なところの両面をしっかり理解しておきましょう。
介護士の仕事のやりがい
介護士として働く最大のやりがいは、利用者やご家族から直接「ありがとう」という感謝の言葉をいただけることです。日々のケアを通じて利用者の笑顔を見られたり、昨日までできなかったことができるようになった瞬間に立ち会えたりすることは、何ものにも代えがたい喜びです。
また、介護士は高齢化が進む日本社会において不可欠な存在です。利用者の自立を支援し、その人らしい生活を実現することは、社会全体の福祉に貢献することにつながります。
多様なライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点も大きな魅力です。正社員やパート、派遣など雇用形態の選択肢が広く、日勤中心のデイサービスや、シフト制の入所施設など、自分に最適なワークスタイルを選択できます。
介護士の仕事の大変なところ
介護士の仕事には、身体介護が多く含まれるため、体力を使う場面があります。移乗介助や入浴介助、体位変換など、利用者の身体を支える業務では、腰や膝、肩に負担がかかることがあります。
ただし、ボディメカニクスという適切な介助技術を身につけることで、身体への負担を大幅に軽減することが可能です。社会福祉法人晋栄福祉会では、ノーリフティングポリシーを徹底し、専用の研修も実施しています。
また、利用者の心身の状態に寄り添う仕事であるため、ときには細やかな気配りや忍耐が必要な場面もあります。しかし、介護の仕事はチームで行うものです。一人で抱え込まず、先輩職員や同僚に相談しながら、協力してケアにあたることが大切です。
介護士の仕事で活かせる資格
介護士として働くにあたり、資格は必須ではありません。一方で、資格を取得することで仕事の幅が広がり、給与面でも優遇されやすくなります。ここでは、介護士のキャリアアップに役立つ主な資格を紹介します。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、認知症ケアの基礎的な知識と技術を学ぶ研修です。2024年4月から、無資格で介護の仕事に従事する方には受講が義務化されました。研修時間は約6時間で、認知症の症状や行動の理解、コミュニケーション方法、基本的なケア技術などを学びます
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識と技術を習得するための資格です。介護職のエントリー資格として位置づけられており、未経験から介護の仕事を始める方に最適です。研修時間は合計130時間で、通学と通信を組み合わせて受講します。
介護職員初任者研修を取得することで、訪問介護員として働くことができるようになります。また、厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年9月時点)によれば、介護職員初任者研修保有者の平均給与は約32万円で、無資格者(約29万円)と比較して月給で約3万円程度高い傾向にあります。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格で、介護福祉士国家試験の受験要件となる資格です。研修時間は合計450時間ですが、すでに介護職員初任者研修を修了している方は、130時間が免除されます。
介護福祉士実務者研修を修了することで、訪問介護事業所のサービス提供責任者として働くことができます。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年9月時点)によれば、介護福祉士実務者研修保有者の平均給与は約33万円です。
介護福祉士・認定介護福祉士
介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格です。介護福祉士の国家試験を受験するには、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修の修了が必要です。国家試験は毎年1月に実施され、合格率は約70%前後で推移しています。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年9月時点)によれば、介護福祉士の平均給与は約35万円で、無資格者(約29万円)と比較して月給で約6万円程度高い傾向にあります。認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として位置づけられる民間資格で、より高度な介護実践力やリーダーシップを身につけることが可能です。
ケアマネジャー
ケアマネジャーは、正式には介護支援専門員と呼ばれる資格です。利用者やご家族の相談に応じ、適切なケアプランを作成し、サービス事業者との調整を行う専門職です。
ケアマネジャーの資格を取得するには、介護福祉士などの国家資格を持ち、5年以上の実務経験を積んだ後、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。 厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年9月時点)によれば、ケアマネジャーの平均給与は約39万円で、介護士の中でも高い給与水準となっています。
まとめ
介護士の仕事は、高齢者や障がいのある方の日常生活を支え、その人らしい生活を実現する専門職です。身体介護、生活援助、レクリエーションなど、多岐にわたる業務を通じて、利用者一人ひとりに寄り添ったケアを提供します。
社会福祉法人晋栄福祉会では、大阪・兵庫・奈良の広域で、特別養護老人ホームやデイサービスをはじめとする介護施設を展開しています。ノーリフティングポリシーの徹底やIT見守りシステムの導入など、利用者だけでなく職員に優しい介護を実践しているのが特徴です。
資格取得支援などの研修システムも充実しているため、未経験からの挑戦はもちろん「介護士として長く働きたい」「手に職をつけたい」という希望にも寄り添います。介護士としてのキャリアをお考えの方は、ぜひ採用情報をご覧ください。
社会福祉法人晋栄福祉会では、介護士の採用情報を公開しています。大阪・兵庫・奈良エリアにおける各施設の情報を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。



